
ホームページのアクセス数は増えている。
それなのに、問い合わせが来ない。そんなときは、記事を増やす前に、アクセスの中身と申し込みまでの流れを確かめましょう。
ホームページ全体で人が来ていても、主力サービスのページはほとんど見られていないかもしれません。
主力サービスのページは見られていても、依頼できる内容が伝わっていない場合もあります。
お問い合わせフォームが送信できない、問い合わせしにくい、といった可能性もあります。
原因が違えば、改善する場所も違います。
この記事では「ホームページにアクセスはあるのに問い合わせがない」という状態を、数字と実際の画面から調べ改善を知ることができます。
集客を最初から組み立てたい場合は、集客は何から始めるかを整理した記事も参考にしてください。
最初に「アクセス」と「問い合わせ」を確認する
まず、管理画面の数字が何を指しているか確認します。調べる期間を一つ決め、次の数字を同じ期間で並べます。
| 確認すること | 分かること | 注意点 |
|---|---|---|
| サイトへの訪問と流入元 | どこから人が来たか | 検索結果の表示回数とは別 |
| よく見られるページ | アクセスが集まる場所 | サイト全体の合計だけでは足りない |
| 主力サービスページの閲覧 | 依頼を検討するページまで来たか | 記事への訪問と分けて見る |
| 問い合わせや予約ページの閲覧 | 申し込みに興味を持ったか | クリックだけでは送信完了といえない |
| 実際に届いた連絡 | 成果が出たか | フォーム以外の連絡も含めて確認 |
数字が取れない項目は「不明」のままで構いません。
まず実際の数字を見ます。これが、どこを直すか?決める材料になります。
本当に問い合わせがゼロか、先に送信テストをする
改善の前に、問い合わせページがちゃんと使えるか?確認をします。
自分のスマートフォンでフォームを開き、テスト送信をしてください。完了画面が出るか。管理者へメールが届くか。迷惑メールに入っていないか。自動返信は届くか。ここまで確かめます。
フォームが動いていても、通知先のメールアドレスが古いことがあります。外部の予約サービスを使っているなら、その画面にも進みましょう。営業時間外に電話で受け付ける設計なら、代わりの連絡手段も見えるようにします。
問い合わせしづらい場合があります。その場合、問題は集客だけではなく、集計のしかたにもあります。文章や写真を直しましょう。
アクセスが集まるページと、売りたいページが違っていないか
問い合わせがないホームページで、最初に見たいのは流入先です。
用語解説やニュース記事にアクセスが集中していても、その人たちが今すぐ商品を探しているとは限りません。
主力サービスページへほとんど見られていなければ、ホームページ全体の訪問数を増やしても問い合わせは増えにくいでしょう。
まず、アクセスが多いページを五つほど並べます。
それぞれについて、どんな目的で読まれているかを考えます。
検索から来ているなら、Search Consoleで検索語も見ます。情報収集のための訪問と、依頼先を探す訪問を同じものとして扱わないことが大切です。
たとえば「補助金の制度を知りたい」という記事が読まれていても、読者が申請代行を探しているとは限りません。
一方、「地域名とサービス名」で来る人は、依頼先を比べているかもしれません。検索語だけで目的を断定せず、ページの内容と実際の相談を合わせて見ます。
記事からサービスページへつなぐなら、本文と関係のある案内を置きます。
読者の疑問に答えた後で、「自社の場合は何を確認するか」へ進める形です。すべての記事の末尾に同じ売り込み文を貼る必要はありません。記事と商品が遠いなら、無理に問い合わせを求めないほうが自然です。
アクセスが多い記事だけを直す前に、少数でも依頼につながりそうなページを探しましょう。そこを優先したほうが、成果を確認しやすい場合があります。
サービスページの冒頭で、何を依頼できるか分かるか
主力のサービスページまで人が来ているのに問い合わせがないなら、ページの冒頭を見直します。
きれいな写真や理念だけでは、初めて来た人に仕事内容が伝わらないことがあります。
ページを開いてすぐ、次のことが分かるでしょうか。
何を頼めるのか。
どんな状況に対応するのか。
依頼すると何が変わるのか。
特に、競合と比較している人は、読む前から価格やこれらの答えを探しています。
たとえば「お客様に寄り添うWeb制作」だけでは、制作をどこまで頼めるか不明です。
「既存のサービスページと問い合わせフォームを見直す」と書けば、作業の範囲が伝わります。
言葉を強くするより、提供内容を具体的にすることが先です。
冒頭に必要な情報は、ビジネスによって変わります。
価格で選ばれる商品なら、料金と条件を分かりやすく見せます。
比較に時間がかかるサービスなら、対応範囲や進め方を先に示します。
価格を前面に出すべきか迷う場合は、コストリーダーシップ戦略を集客に使う記事も参考になります。
「良さ」が書いてあっても、選ぶ理由が伝わっていない
「高品質」「丁寧」「親切」といった言葉は、よく使われます。
ただ、それだけでは比較してる人が、実際の違いを判断できません。
具体的に何をするのか、それが依頼者にどう役立つのかを書きましょう。
サービスの流れ、作業前に確認すること、納品物、対応しない範囲などは判断材料になります。
説明を増やすだけでなく、実際の仕事が分かる写真や事例も用意します。お客様の声を載せるなら、掲載許可を取り、どの点を評価されたかが伝わる形にします。
実績が少なくても、架空の成果を作る必要はありません。
自社の作業手順、担当者、対応範囲を正直に示します。新しい事業なら、誰が何を担当し、どこまで対応できるかを明確にすることから始めましょう。
競合と異なる強みがあるのに、サイトでは一般的な説明しかしていない場合もあります。
お客様が選んだ理由を聞き、相手が価値を感じた点を確認します。差別化戦略と集客の記事では、その違いをどう伝えるかを詳しく扱っています。
問い合わせボタンとフォームが、行動を止めていないか
説明を読み終えた人が、次に何をすればよいか分からなければ、問い合わせは生まれません。
ボタンの文言、置く場所、移動先を確認しましょう。「お問い合わせ」とだけ書くより、何について連絡できるかが分かる言葉が適することもあります。
「サービス内容について質問する」「空き日程を確認する」など、目的が分かる表現を考えます。
ただし、クリック後の画面と一致させてください。「すぐ予約できる」と書いて、実際には長い問い合わせフォームが出ると、期待を裏切ります。
ボタンはページの末尾だけでなく、読み手が判断できる地点にも置きます。
サービス内容を説明した直後、料金や進め方を確認した直後などです。むやみに増やすより、納得した人が迷わず進める位置を選びます。
フォームでは、最初の相談に必要な項目だけを聞きます。まだ依頼するか決めていない人に、詳細な予算や長い事情説明を必須にすると、入力の負担が増えます。
一方、見積もりに必要な情報がないと、やり取りが長くなります。何を最初に聞き、何を返信後に聞くかを分けましょう。
スマートフォンでの操作も重要です。入力欄が小さくないか。ボタンは押せるか。途中で戻ると内容が消えないか。
送信後に完了したと分かるか。実際に一度操作すると、管理画面では分からない問題が見つかります。
問い合わせる前の不安に、先回りして答える
フォームは使いやすい。それでも連絡が来ないなら、相談する前の不安が残っているかもしれません。
「どのくらい費用がかかるのか」
「自社も対象か」
「断っても大丈夫か」
「返事はいつ来るのか」
こうした疑問が見つからないままでは、連絡しにくくなります。
料金を確定できない仕事でも、見積もりの条件や決まり方は説明できます。対応地域や着手までの流れも書けます。相談後に何を確認し、いつ見積もりを出すかが分かれば、連絡の負担を下げられます。
高額なサービスでは、問い合わせ前に社内で比較する人もいます。その人が必要とする資料や事例がサイトにないと、先へ進めません。逆に、少額で内容が明快な商品では、詳しい説明より購入や予約のしやすさが重要な場合があります。
原因ごとに、最初の改善を変える
ここまでの確認結果を、次のように整理します。数字だけで決めず、実際の画面とお客様の声も合わせて見てください。
| 見つかった状態 | まず疑うこと | 最初に行うこと |
|---|---|---|
| アクセスの大半が情報記事に集中 | 訪問者が商品を探していない | 検索語と記事からの移動先を確認 |
| サービスページがほとんど見られていない | 商品への道が分かりにくい | 関連する記事やナビゲーションを見直す |
| サービスページは見られている | 内容や選ぶ理由が伝わらない | 冒頭、作業範囲、事例を確認 |
| フォームまで来るが送信されない | 入力負担か不具合がある | スマートフォンで送信テスト |
一度にすべてを修正する必要はありません。最も大きく止まっている場所から直します。たとえばフォームが壊れているなら、記事を増やすより先に修理します。サービスページが見られていないなら、フォームの色を変える前に、そこへ進む道を整えます。
よくある質問
アクセスが何件あれば、問い合わせがないことを問題と考えるべきですか?
すべての商売に共通する基準はありません。商品価格、検討期間、流入元、訪問者の目的で変わります。
ホームページ全体の訪問数だけで判断せず、主力サービスページに対象のお客様がどれだけ来たかを確認しましょう。少ない件数から割合だけを出すと、変動も大きくなります。
問い合わせを増やすために、ブログ記事を増やすべきですか?
記事が必要な場合はあります。ただ、既存の記事が商品と離れた人を集めているなら、同じ内容を増やしても問い合わせは増えにくいでしょう。
先に、どの記事から誰が来て、何を読んだ後に商品へ進んでいるかを見ます。サービスページとフォームに問題があるなら、そこを優先します。
フォームを短くすれば、必ず問い合わせは増えますか?
必ずではありません。
不要な項目を減らせば入力しやすくなりますが、相談の目的や料金が不明なら、短いフォームでも送られません。送信のしやすさと、問い合わせる理由の両方を確認しましょう。
デザインを全面的に変える必要はありますか?
必ずしも必要ではありません。
文字の読みづらさやスマートフォン表示の崩れは直すべきです。一方、原因が商品説明や送信不具合なら、まずそこを直します。全面リニューアルは、部分的な改善では解決できないと分かってから検討しても遅くありません。
まとめ
ホームページにアクセスはあるのに問い合わせがないとき、アクセスをさらに増やすことだけが答えではありません。まず、何のページに、どんな人が来ているかを見ます。
次に、サービス内容、選ぶ理由、申し込みまでの道、フォームの動作を確かめます。
原因を切り分ければ、直す場所を小さく決められます。サービスページを一つ選び、問い合わせまで自分でたどってみてください。数字と現場の声を合わせて見ると、優先すべき修正が見えてきます。
